天敵

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「……なぜだ?」 俺は悩んでいた。 「どうして勝てない?俺の方が力はあるはずなのに。」 悔しさのあまり地面を殴りつける。  これまで何度となくアイツに勝負を挑んできた。しかし、ことごとく返り討ちに合い、今や俺のプライドはズタボロだ。やり場のない怒りを地面へと向ける。 なんども。 なんども。  次第に握られた拳に血がにじむ。傷だらけの拳は、まさに俺そのものだ。
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