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漆輝サイド
アラン「よし、今から”使い魔召喚”をする」
シェランド学園に入学して、数週間過ぎた頃 教室に入って来るなり、そう言い放った1-A副担のアラン先生
生徒A「クーニャ先生は?」
アラン「幼女なら、競技場で準備中だ。 早く競技場に行くぞ」
エル「アラン先生はいつも通り過ぎだよね~?しー」
漆輝「俺に振るな」
グレン「使い魔か…」
入学早々、エル&グレン&アラン先生に正体がバレて、何かと絡まれる様になった。
漆輝「其れから俺の両側に立つな、歩くな、息するな」
エル「酷くない!?」
睦貴「あはは、しーが素でいるなんて、滅多にないよ?」
関わりたくなかった混沌の二人と、関わる所以上の関係が、築かれ始めている。
グレン「所で、讓生と蓮綺はどうした?」
睦貴「ハイテンションで、競技場に行ったよ」
エル「そんなに使い魔が、欲しかったんだね~」
漆輝「……俺達には、無理だろ 魔力すら無いのに」
讓生&蓮綺「う…嘘だぁぁぁーーーー!!!!」
競技場の中で、絶望に打ちのめされている馬鹿が居た。
讓生「もふもふの使い魔が欲しかったのに……」
蓮綺「大きな獣の背中に乗りたかった……」
睦貴「あ… 俺も思ってたな」
漆輝「こっちは気にせず、授業してください。」
競技場の片隅で、固まっている三人を背にして、クーニャ先生とアラン先生に話し掛ける。
クーニャ「4つ子は後にして、使い魔召喚を始めるぞ! 誰から召喚する?」
「「「「ハイッ!!!!」」」」
クラスメイト達が、元気よく返事をし、召喚の儀式が始まった。
漆輝「にしても、暇だ」
使い魔召喚は、至って簡単。 床に書かれてる 魔法陣に血を垂らし詠唱するだけ。
讓生「よくある転生物語だと、禁忌召喚する奴が現れる所だよね?しー」
漆輝「そんなの分かっているし、自分達でフラグを建てるなよ!」
蓮綺「フラグは建てる為にあり、そして、折るためにある!!」
睦貴「なんか、格言に聞こえるよ」
その瞬間、競技場の空気感が 変わった。
漆輝「……お前等のせいだ」
誰が、禁忌召喚をしたらしい。
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