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漆輝サイド
ゴロン
軽く動かしただけで、体に激痛が走った。
漆輝「いっ…痛えーー!!」
涙目になりながらも、体を起こす。
漆輝「……ここ何処だ?」
ガチャ
ドアを開けて入ってきたのは、レギンス国王 シリウス様とヴァーミリ島王事兄貴。
千歳「漆輝 大丈夫か?」
頭に手を置きながら、聴いて来る。
漆輝「ここって……」
シリウス「僕の家。 人払してあるから、泣いても大丈夫だよ?」
漆輝「俺って確か…」
シリウス「スルーか…漆輝君。君は3日間寝たきりだったんだよ?」
漆輝「そんなに寝てたの?俺!?」
千歳「寝てたのも何も自分が何をして、こうなったか覚えてるか?」
笑顔だけど、背後にドス黒いオーラが渦巻いている
漆輝「……はい。…」
触らぬ鬼神に祟り無し。
兄貴とシリウス様に3日前の出来事を分かりやすく、説明した。先生とクラスメイトからも、聴いていたらしく大体の事は、分かっていた。
シリウス「へー 漆輝君が魔力持ちに、なるなんてね~ チトセ?」
千歳「ん…まぁ、俺の弟だからな」
漆輝「デジャブ」
シリウス「君達兄弟には、驚かさせれてばっかりだよ。…其れで彼は、誰かなぁ?」
部屋の片隅にテーブルと椅子一式を揃え、優雅にお茶を飲んでいる、ラグーンが居た。
ラグーン「うむ。主よ、起きたのか?」
漆輝「ブハッ!?ラグーン何やってんだよ!?」
ラグーン「何もまだしてはおらんぞ?」
千歳「既にテーブルとか、出して茶飲んでるからな」
椅子から立ち上がり、俺の方に歩いて来る… 勿論、着物の前が はだけている。
ラグーン「うんうん。先程よりも顔色が良いな、セインも安心しているだろうな」
千歳「セイン…?」
漆輝「兄貴ってセインに、会った時あるんだよな」
千歳「あぁ…お前 セインの所に居たのか?」
セインの所に行っていて、其処でラグーンと契約した事も明かす。
ラグーン「お主も鬼雲の息子だったな、うむ。似ておるな!はっはっは~」
空気を断ち切り兄貴の頭を撫でる、ラグーン。 兄貴を前にしながらも、マイペースを保ち続ける。
千歳「残念なイケメンだと思ってたら、爺かよ。」
ラグーン「なに ちっと、長く生きてるだけだ」
シリウス「其れを、爺さんって言うんだけどね」
既に、打ち解けたラグーン。 これで安心だ。
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