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「漆輝、起きなよ。」
漆輝「ん…」
三つ下の弟を起こそうとするが、中々起きない。 こういう時の対処方は…
「起きないとお姫様だっこして、クラスに連れてくよ?」
漆輝「おはよう!!みか兄!!」
脅迫が効いたのか、勢いよく起きた。
三日月「おはよう。睦貴 蓮綺起こして来るから、顔を洗って来なよ。」
漆輝「うん」
欠伸をしながら、洗面台に向かう漆輝を見届けた後 もう一つの部屋に入る。
三日月「睦貴、蓮綺、朝だよ。」
二人に声を掛けながら、カーテンを開ける。
蓮綺「ふぁ~ ん~! おはよ!みか兄!」
朝から眩しい笑顔を見せてくれる。茶目っ気な蓮綺だが、規則正しい生活をしている。
睦貴「…後5分…」
布団を頭まで被り時間延長を訴えてくる。きちんとしてるけど、朝に弱い睦貴。
三日月「朝ごはんが冷めるよ?」
睦貴「…なら起きる」
蓮綺「みか兄の手作り!?やったー!!」
睦貴「みか兄の手料理久し振り」
二人にして洗面台に向かう。漆輝は既に着替え終わっていた。
蓮綺「しー!!今日から登校?」
漆輝「…みか兄を連れてだけどな」
睦貴「ゆずは知ってるの?みか兄」
三日月「昨日話した。『昼ご飯に弁当を作って来て!』って言われた。」
漆輝「あいつらしいな…」
蓮綺「早くご飯食べよーぜ!」
朝食を食べ終え、寮を出ると入り口近くに讓生が居た。
讓生「みーかーにーいーぃ!!!」ダダダッ
タックルに近いハグをかましてくる讓生。
蓮綺「ゆず!!みか兄が死ぬよ!?今のタックル!!」
讓生「はーちゃんよ! コレは、ハグだ!」
ドヤ顔をしながらハグだと、反論するが
三日月「今のは、タックルだろ?」
讓生「嫌だなぁ~ 可愛らしいハグだよ~」
可愛らしく首を傾ける讓生。
漆輝&睦貴&蓮綺
「「「うっわーー 無いわぁ」」」
讓生「どういう意味だ!!てめー等! おい!!」
漆輝「オッさん気質が、何言い出すんだよ!!きもい」
讓生「きもいのはエロ親父だからな! まだ俺は、エロ親父じゃ無いわ!!」
蓮綺「女子の台詞じゃ無いよー!?」
睦貴「エロ親父になりたいの?ゆず?」
四つ子の漫才が始まりそうになり、仲裁に入る。
三日月「早く教室に行こう」
四つ子「はーい」
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