三つ子と四つ子 時々爺さん。

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三つ子と四つ子 時々爺さん。

長い廊下を歩く者達。 黒いローブを深く被り、顔が見えない。 彼等が行き着いた先には、兵士が守る部屋の前 「良く集まってくれた。同志達よ」 部屋中央のテーブルの両側には、既に何人かが座っていて、中心に位置する場所に、一人の男が座っている。 ギューイ オン マグワーフ 魔物達の棲む未開の地を切り崩し、マグワーフ国を建国した野心家の男。 ギューイ「我が国 マグワーフをローズアーズの大帝国にするのが、私達の大義。皆様のお力をお貸しして戴けるならば、マグワーフは、大帝国になる事でしょう!!」 ギューイ王の言葉に賛同する、マグワーフの新たな住人の貴族達 ギューイ「…今私達の敵に成り得る存在が、ヴァーミリ島の王族……鬼神の血を引くシノノメ一族。 レギンス国や他の国の魔導士達より、厄介なのは確実です。しかし、まだまだ若いひよっ子。潰すのは簡単。 其れより、ディナーにしましょう」 談笑しながら食事をし出す、ギューイ王と貴族達。 「……侮っていればいい。敵はシノノメだけじゃ無い…」 独り言に近い呟きをもらす、若い騎士が歩く。 彼には前しか見えいない。強い意志を宿した瞳は、左右の色が違っていた。
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