三つ子と四つ子 時々爺さん。

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エル「ふふん~ ♪ヴァーミリ島王の護衛騎士様と闘えるなんて思ってもいなかったよ。 ありがとう!!数ヶ月前の僕!!」 三日月「大袈裟すぎないか?」 俺の相手には、混沌を含めた十五人。 混沌以外の奴等の目が死んでる様な気がするのは、見間違い……じゃない。 三日月「…グループを作っても良いよ」 生徒1 「え…良いんですか?」 三日月「良いよ。其処まで鬼畜じゃないから」 ん~、まだやる気を出さない。 エル「はーい!もし勝てたらご褒美をくれる?」 グレン「高級な…何か?」 三日月「解った。好きな物を買ってやる」 混沌の提案に乗っかると… 生徒数人「いよっしゃーー!!やってやるーー!!」 三日月「何このやる気の分かりやすさ」 生徒3「先手必勝!!」 そう言いながら攻撃を仕掛けてくる生徒の相手をする。 騎士が使う様な剣を振り下ろしてきたのを、左手で剣を持ち防ぐ。 生徒3「防がれたか!」 三日月「剣に体重を乗せるの下手だね?」 剣を右側の地面に向けてずらすと、相手も剣共々体勢を崩してきた所を、体を捻り回し蹴りを喰らわす。 三日月「まずは、一人目…っと 回し蹴りぐらいで気絶するなんて、だらしないよ」 生徒数人「タラスーー!!」 三日月「タラス君 御臨終」 生徒数人「鬼ダァーーー!!」 エル&グレン「イヤ、鬼だから三日月さん」 三日月「次は誰?」 エル「良いか!皆使い魔召喚しよう!!殺られる前に!!」 三日月「そんな時間有ると思ってるの?」 エルヴィス達の元に駆け出す。 エル「我が問う。数多の星々よ。我が願いを叶え給え。」 三日月「…?」 目の前には、何も無い筈。剣をエルヴィス達に向かい投げつける。 バチッ!! 三日月「ふーん。此れ堅いね」 剣はエルヴィス達まで辿り着かなかった、視えない何かがある。 エル「最上級光魔法の壁だよ?魔法も使えない三日月さんの攻撃くらいで、壊れないよ?」 三日月「…つまり本気を出せと?」 生徒1「俺達だって貴族なんだ!模擬戦だからって、無様な姿は晒さない!!」 さっきまでやる気の無かった生徒達が、倒せる確率が低い相手を前に果敢に挑戦してくるなんて思ってなかった。 三日月「…ご褒美欲しさなんだろうけどな…」
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