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エレン&ツバイサイド
俺達は今、レギンス王都とヴァーミリ島に架かる橋の門の前に居る。
エレン「なーツバイ、なんで俺達がお迎え係なのさ」
ツバイ「顔見知りだからだろう」
待ち合わせ時間は既に一時間も過ぎている。
エレン「腹減ったーー」
ツバイ「五月蝿い。俺まで腹が減るだろうが」
隣に座り込み意地気始めたエレン。
一週間前にいきなり、ラグーンが消えたかと思ったら客人が来るって言われた、説明無しに。
エレン「…来る。」
微かに、誰かの声が聞こえた。ツバイの方を伺うが、まだツバイには聞こえないらしい。
エレン「ツバイ、団体が来るよ」
ツバイ「ビンゴだな」
姿勢を正して客人を待つ。
「エレンにツバイっちーー!??」
凄い勢いで突進して来たのは、この国の王妹の讓生
ツバイとは逆方向に避けると、真ん中にヘットスライディングで倒れ込む讓生。
讓生「久しぶりなんだから、ハグくらい良いじゃん!?二人のイケズーー!!」
ツバイ「お前のハグは、肋骨折りそうだから嫌だ」
エレン「ツバイに同じ 嫌だ」
讓生「女子のハグだぞ?喜べよ!?」
エレン&ツバイ「まだチトセ様に罵られる方が良い」
漆輝「どちらも地獄だな」
そう言いながら現れたのはラグーンを連れた漆輝。
エレン「ラグさん!いきなり消えたから、びっくりしたんですよ!?」
ラグーン「おお すまなかったな。二人共」
ツバイ「漆輝達に何かあったんでしょう?」
漆輝「話するのも面倒いよ」
エレン「ツバイ。そろそろ現実に目を向けないかい?」
ツバイ「現実を見てないのは、お前だけだ」
讓生 漆輝達四つ子とラグさんの他に、知らない人達が居る。ざっと見35人位だろうか。
ツバイ「ヴァーミリ島騎士団 団員ツバイ アグニハートです。島王の命によりあなた様達をお待ちしておりました」
エレン「隣と同じく騎士団団員 エレン アグニハートです」
ツバイに倣い敬礼をする。
エル「…騎士に初めて敬礼されたぁー!」
何故か嬉しそうなんだけど…彼。
エル「イヤー今まで騎士には追い回された記憶しか無いからー うん。新鮮」
怖いよーー!ツバイーー!騎士に追い掛けられるって何事よ!?君は何やらかしちゃったのさ!?
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