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わたしは普通のサラリーマン。
なのに、最近残業続きで疲れてんだよね。
今日はひっさびさの休み!
プルルルル
電話が鳴り始めた。
「あ~。布団からでたくない~!」
仕方なく、重い体を無理やり引き上げた。
「もしもし?」
『あ、ねえ今日ひま?』
この声は、近くに住んでるみっちゃんだ。
「うん……。暇だけど」
『やったー!今日息子のベビーシッターしてくれない?久しぶりの休みだから、夫と出かけたくてさ。わたしの息子は保育園も幼稚園も入ってないから、ね?』
「う~ん」
『いいじゃんいいじゃん。たまには子どもと触れ合うのも楽しいよ!』
「まあそっか」
ピンポーン
ベルが鳴り、わたしはドアを開けに玄関へ向かう。
「はーい」
『久しぶりー。じゃあ、よろしくね』
「え?」
みっちゃんの連れてきた息子に驚いた。
その息子はまだ赤ん坊だったのだ。
「赤ちゃんだなんて聞いてないよ」
『だって言ってないもん。まあ、もう来ちゃったし。この子、ゆうとっていうから』
わたしはにこにこ笑っている二人を見て預かることにした。
『んじゃ、そゆことで』
みっちゃんは後ろでに手を振って行ってしまった。
うぎゃあああぁ!
お母さんが居なくなったからか、急にゆうとくんは泣き始めてしまった。
「いないいないばあ」
ゆうとくんを布団に寝かせ、色々とあやしていた。
でも、一向に泣き止む気配はない。
それでもあやし続けていると、なんだか変な臭いが漂ってきた。
まさか……
「あー、やっぱり」
おむつを替えないと。
さすがに、おむつはみっちゃんからもらっていたのでそれを使える。
でも、そういえばウェットティッシュをもらってない。
トイレットペーパーでもいいのかな?
わたしは、おむつとトイレットペーパーを持ってきた。
「さあ、準備万端! いくよ~、ゆうとくん。ちょっと我慢しててね~」
そして、ゆうとくんがもともと履いていたおむつを脱がした……が。
「うわあ。やめてー! 暴れないで!」
急に足をジタバタとさせ、わたしの顔を蹴ってきた。
わたしが手を離した瞬間、
おしりを丸出しにしながらはいはいで部屋中を歩き回り始めた。それから、次々と物を倒していく。
「やだ! やめてー!」
捕まえようとしても、スルリと手から抜けてしまう。
「もうやめってってばー! 誰か助けてー!」
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