18、因ネン

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「どうして君が繭子さんの行動を決めるの?」 「言ったでしょう?繭子さんはこれから俺と予定があるんです」 悠馬がそう柘植さんに言うと、 「―…本当に?」 柘植さんは悠馬への視線を私に変えて、そう確認してきた。 「は、はい……」 どもりながらも頷く私。 「今夜、他に予定があるとは聞いていませんでした」 「時間が……はっきりしていなかったので……」 「―…そうですか」 悠馬と約束があったなんて、 嘘だってこと、きっと柘植さんは察してる。 悠馬は私の腰に手を回したまま、 「では、繭子さんがお世話になりました」 そう口にして、出入り口へと歩き始めた。
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