1章 仮面を被ったホスト

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 主任とは、優牙をいさめてくれた先輩ホストだ。早速オーナーに 話したらしい。  まぁ、主任としては店の少しのトラブルでも話さなければいけないのだ。それはユイトにもわかる。だが、少しだけ主任が恨めしく思える。 『すみませんでした、オーナー』  こういったトラブルは早く終息させることが大事だと思い、ユイトも素直に謝った。 『優牙も殴ったのは悪いし、最初にいちゃもん付けたのはあっち らしいからな、それは仕方ない。お前は殴られたんだしな。 大丈夫か?殴られたところは』 『あぁ、はい。湿布張りましたし…でも、まだあざは残ってます』 『そうか。それは災難だったな。明日は休みにするか?殴られたあざ がある状態で女の子の接客できないだろ』  確かに、客にあざを見られたら何かトラブルにでも巻き込まれた のだろうかと誤解されかねない。
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