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「え?どうしたの?急に。まぁ、確かに俺はしないけど」
「へぇ…そうなんだ…でも何で?」
「…ホラ、そういうのって大切な人とじゃなきゃダメでしょ?
この人だって思った人とするのが一番だと思うんだよね」
この言葉も演技の中で出てきたセリフだ。こんな青臭いセリフは、
ユイト自身には思いもつかないだろう。
「えー?それ本気?蓮って意外に純情っていうか…」
エリも流石に驚いたようだ。
「だって、誰とでもいいわけじゃないと思うんだよね」
「蓮…若いのに大丈夫?」
ユイトの年なら、血気盛んな年頃だ。しかし、それとは全く
正反対のユイトのセリフに、エリも意表を突かれたのだった。
「俺は、誰かれ構わずできるタイプじゃないからさ」
エリは「そんな蓮もピュアで良い」と言って、その後も思う存分酒
と会話を楽しみ帰っていった。
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