オカルト交響曲第16番ホ短調~黒い雨

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けんいちろうは、バスに乗った後にボストンバッグを抱き抱えた状態で気持ちがさらに不安定になっていたようでありました。 …と言いますのも、1号車と2号車のバスには今治・壬生川方面から乗って来ました乗客がたくさんいた上に、顔見知りがいるかもしれないと思っていましたので、休憩のために入りましたサービスエリア(確か、香川県の豊浜サービスエリアと神奈川県の足柄あたりだった…と思う)に到着してもバスから降りることができなかったのでありました。 トイレか売店へ言っているのだか時にかつのりかかすみかりほこの知人がいるかもしれない…ましてや、危ないことをしに行くために東京へ向かうわけだから、なお危ない…と言う状況であると言うことをけんいちろうは察知していましたので、東京に着いたとしても、安心することはできないと言うことでありました。 翌朝、バスは渋谷駅の高速バスターミナルに到着をしましたので、けんいちろうはボストンバッグを抱えて逃げるように降りたのでありました。 けんいちろうは、周囲にかつのりかかすみかりほこの知人が見ていないことを確認してから渋谷駅をあとにしまして、ブローカーと待ち合わせの約束をしている上野へ向かったのでありました。 けんいちろうは、夕方5時過ぎまでJR御徒町駅の近くにありますネットカフェで時間をつぶした後に、アメ横へ向かったのでありました。 待ち合わせは夜の7時に、上野よりにありますゲートの近くにあります甘栗の露店でブローカーの男と合流をした後に、盗んだ女の子の下着とスクール水着を売り飛ばすことにしたのでありました。 アメ横のゲートの近くにあります甘栗の露店の前にて… けんいちろうは、ゲートの時計を気にしながらボストンバッグを抱えてブローカーの男が来るのを待っていたのでありました。 時計のはりが7時になったのと同時に、ブローカーの男がけんいちろうの前にやって来ましたので、けんいちろうは安心していたのでありました。
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