オカルト交響曲第16番ホ短調~黒い雨

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「5年前の大震災の時に…日立市(茨城県)の海岸に販売用の車を置いていて…その時に津波が押し寄せてきて…3台が燃えてしまった…残りの8台が海に流されてしまった…4台は…近隣の住宅地に流されて…その後…家を3~4軒燃やしてしまった…」 「要は、大津波で流された車が燃えてしまった上に…火をふいていた車でひとさまの家を燃やしてしまったので、どうすればいいのか困っている…だけど…あんたは頭がボロいから逃げることしか知らないので逃げ回って逃げ回って逃げ回って…」 「うう…わからないのだよぉ…損害賠償のことについては…」 「だからあんたは頭がボロいのよ!!あつし!!あんたは法の関係の大学へ行ったと言っていたけれど…あんたがいた大学のセンコウはどこのどこまで頭がクルクルパーなのか…あんたね!!大学へ何をしに行ったのよ!!合コンをするために大学に行ったのでしょ…」 けんいちろうの母親からどぎつい言葉を言われてしまった男は、しくしくしくしく泣きながらけんいちろうの母親に助けてくれと言いまして、しがみついていましたが、けんいちろうの母親は振りほどいて倒した後に、持っていたサバイバルナイフで男を刺して殺してしまったのでありました。 けんいちろうの母親は、頭がサクラン状態におちいってしまったので、ワーワーと叫びながら男をナイフでメッタざしにしていたのでありました。 けんいちろうは、頭がサクラン状態におちいってしまった母親を見てしまったので、恐ろしくなりましてその場から逃げ出したのでありました。 けんいちろうは、かつのりとかすみが暮らしている家に帰ることもできなくなっていましたので、ハメツへと向かって行こうとしていたのでありました。
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