第二楽章ヘ短調~黒い乳房

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「なおみちゃん…朝ごはんができたわよ…みんなが待っているわよ…なおみちゃん…おみそしるだけでもいいから…朝ごはん…なおみちゃん…なおみちゃん…ヒィィィィ…イヤァァァァァ!!おかーさん!!おかーさん!!なおみちゃんが首吊り自殺をしてしまった!!早く来て!!」 なおみは、暴走族の男たちから集団でレイプされたことが原因で心身共にボロボロに傷ついてしまった上に、5月28日に7歳の長男が置き去りにされた事件でみつひこがしつけだといいわけをしていたことが気に入らないので、首吊り自殺をはかったのでありました。 なおみが遺した遺書には、5月28日に7歳の長男が置き去りにされた事件でみつひこがしつけだといいわけをした原因は、みつひこの両親が原因だと書いてから、みつひこの両親とみつとしとゆいなをバトウする言葉やみつひこの家の親族(遠い親類も含めて)全員を強烈な文言でバトウする内容が殴り書きでつづられていましたので、きわめて危険な状態におちいってしまったのでありました。 みつひこは、通り魔事件を起こした後に行方不明になっている上に、殺人の容疑で特別手配をされてしまったのでありました。 その上に、湧別町にありますみつひこの実家では、父親のお酒が原因で借金をしていたことが明らかになりましたので、やくざの男10人が集団で押し掛けて来て『オドレ!!カネ返せ!!』と怒鳴りまして暴れていましたので、北海道で暮らして行くことができなくなってしまったのでありました。 5月28日に発生した置き去り事件によって引き起こされた家族の悲劇は、ここより本格的に加速して行くのでありました。
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