第二楽章ヘ短調~黒い乳房

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時は流れて、2016年10月3日の朝7時半過ぎのことでありました。 場所は、代沢にありますみつとしの家族が暮らしている家にて… 朝の食卓には、みつとしとみつとしの両親とゆいなとよしえとなおことけいぞうがいました。 テーブルの上には、よしえが作りました朝ごはんが並べられていました。 白ごはん・みそ汁・あじのひらき・ひじき・きんぴら・たくあん… 家族7人は、出された食事をボソボソとした表情で食べていましたので、家の中の雰囲気がものすごく淀んでいましたので、よしえはものすごく気まずい表情になっていたのでありました。 この時、みつとしは『もう食べん!!』と怒りまして、立ち上がった後にジャケットと黒の手提げカバンを持って、家を出ようとしていたのでありました。 よしえは、朝ごはんを多く残して家を出ようとしているみつとしにどうして朝ごはんを食べないのと問い詰めるような声で言いましたので、大ゲンカになってしまったのでありました。 「あなた…朝ごはんをたくさん残したまま家を出るの?」 「何や!!文句あるのか!?」 「あなた…そんなに大声をあげないでよぉ…アタシ、しんどいのよぉ…」 「やかましいオドレ!!何で止めるのだ!!電車に乗り遅れるから行かせてくれ!!」 「分かっているわよ…だけど、電車はいくらでもあるから、せめて朝ごはん…」 「ダマレオドレ!!」 「あなた!!」 「オドレはオレのことをグロウしているのか!?」 「グロウしていないわよぉ…」 「いいや!!グロウした!!」 「あなた…」 「オレ、今夜は帰り遅くなるから…」 「帰りが遅くなるって…」 「何や?文句あるのか!?テイシュの人付き合いにケチをつける気なのか!!」 「つけていないわよぉ…」 「いいや!!ケチつけた!!オレが帰りが遅くなると言うと、オドレはいつもいつもいつも…イヤそうな顔をして文句ばかりを言うてくる!!」 「言っていないわよぉ…」 「いいや言った!!今夜は課長がキャバレーヘ遊びに行きたい行きたいとだだをこねているから仕方なく行くだけで…こっちは上司のキゲンをとらなければならないのだよ!!分かっていたらイヤそうな声で言うな!!オドレはな!!早いところゆいなとけいぞうのクソアホンダラを始末しておけ!!分かっとんかナマケモノが!!」
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