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ゼロは最後の最後、限界までは、頑張れと言った。それは、ゼロの優しさだったと後になって気づいた。
ゼロが居なくなって、また僕はひとりになった。
だけど、寂しくはない。Z級の友達が僕にはいる。
僕がここに来て2ヶ月とちょっと。正確には74日。
遥か彼方に見える光を見上げた。
『誰かじゃなくて…誰に助けを求める?』
「ゼロ。君に助けを求めていい?」
誰か助けて!なんて言わないよ。僕は誰かじゃなくてゼロを呼ぶ。
「ゼローーー!助けてーーー!ゼローーー!」
バサッ…バサッ…バサッ。
翼の羽ばたく音が聞こえる…ゼロだ。
「ツバサ…。」
「ゼロ!」
「ツバサ、呼ぶの早いよ…。」
ゼロは眉をさげて、早いよと言った…。どうして…?
「ゼロ?」
「俺は、いつでもツバサを助ける。だけど、俺と共に来るということは…この世を捨てることになる。それでもいいか?ツバサ。」
「うん。いいよ。」
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