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ここは何処だ?
コンクリートの高い壁。
見上げると遥か彼方に見える光。
あれは外?
自分が閉じ込められたと思い出したのは暫くしてからだった。
「誰か…助けて…!」
くっくっくっ……。ひゃ~はっはっは。
「だ、誰?」
「笑えるねぇ。誰か助けてって…アバウトだねぇ。
ねぇ、それってさぁ、助けてくれるなら誰でもいいって事?
こう、何て言うの?ピンポイントで、〇〇さん助けてとか、そういうのじゃないんだ。ん?」
「……。」
誰だろう…なんだか嫌な奴…。
「なんか言えよ。お前、助けに来てくれる奴はいねぇの?」
「……。」
僕を助けに来てくれる人…?
……いない…考えたけど…いないことに気づいてしまった…。
…嫌な奴……。
この嫌な奴の所為で…僕は孤独に気づいてしまった…。
うっ…うっ……。
我慢出来ずに泣いてしまった…。コンクリートの壁に嗚咽がぶつかって自分の耳に戻ってきた…。
どこまでも…孤独だ…。
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