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泣いているのも馬鹿らしくなった。涙を拭い上を見る。遠くに見える光。あそこまで辿り着けば、外に出られるのか…。
「なあ。」
えっ…まだ居たのか…?姿が見えない嫌な奴。
「なあ。無視すんなよ。」
「誰?」
「俺は、ゼロ。お前は?」
名前を聞かれて戸惑った。だけど、相手は名乗ってる…嫌な奴。
「僕は翼。」
「ツバサか。いい名だな。」
「……。」
何だか調子が狂う…。何だよ…。
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