禿頭の悪魔

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まずは目的。 ここは町の中心からは外れている。外装が豪華絢爛な訳でも無し、少々広い位で別に金目の物等ありはしないのだ。 人目を避けるならここは格好の的だが、強盗として名を馳せている奴らが、果たしてそれを気にするだろうか? さらに、にわかには信じがたいあの、時間停止とでも形容できそうな銃弾の挙動。あのとき、間違いなく俺は死んでいた。 至近で放たれた鉛玉を止めうる物体など、無かった。両者の間にあったのは、ただの空気だけであったはずだ。
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