――夕刻、森の隠れ家にて

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そんなこんなで日の入りまでかかり、 今俺はこの子供向けの本を読んでいた訳だが、これは現実逃避ではなく、れっきとした調査だ。 奴と行ったあの洒落たレストランで併せて渡された正式の王宮の依頼書を見ながら、俺は一人ごちた。 「しっかしこんな噂話を国の上層部が必死になって嗅ぎ回るとはねえ…」 結局、その奇怪な依頼を受けた。 理由は、比較的簡単な仕事だったことと、王宮師団の奴らからの直々の依頼を断ったら、色々怖そうだからだ。 いやほんと。
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