第1章

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広大な領土を持つレズナンド 隣国ドミナとの戦いも今のところ停戦が続き、人々は平和に暮らしていた 最強の武器は剣であり、魔道師たちも存在する 王アレクサンダーは、凄腕の剣士と魔道師を求めていた ビギンの街の少年イクルは加治屋の息子だ 十七歳の誕生日に作ってもらった、剣の切れ味が試したくてウズウズしていた 妹として遊んで来た、魔道師の娘ミミムを連れて裏庭に来た 「動くな!」 イクルはミミムを樹の前に立たせ、ミミムの頭にリンゴを乗せた 「やめてよイクル兄ちゃん、へたくそでしょ?」 「いくぞ!」 イクルは剣を振り回した その瞬間 「テンギャク!」 ミミムの姿がパッと消えた 「うう、ミミム、また魔法か?」 「言ったじゃない?最強の武器は魔法だって」 後ろからミミムの声がし、イクルは振り向いた 「イクル、死んでたね」 ミミムの人差し指が、イクルの腎臓の位置を捕らえていた
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