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広大な領土を持つレズナンド
隣国ドミナとの戦いも今のところ停戦が続き、人々は平和に暮らしていた
最強の武器は剣であり、魔道師たちも存在する
王アレクサンダーは、凄腕の剣士と魔道師を求めていた
ビギンの街の少年イクルは加治屋の息子だ
十七歳の誕生日に作ってもらった、剣の切れ味が試したくてウズウズしていた
妹として遊んで来た、魔道師の娘ミミムを連れて裏庭に来た
「動くな!」
イクルはミミムを樹の前に立たせ、ミミムの頭にリンゴを乗せた
「やめてよイクル兄ちゃん、へたくそでしょ?」
「いくぞ!」
イクルは剣を振り回した
その瞬間
「テンギャク!」
ミミムの姿がパッと消えた
「うう、ミミム、また魔法か?」
「言ったじゃない?最強の武器は魔法だって」
後ろからミミムの声がし、イクルは振り向いた
「イクル、死んでたね」
ミミムの人差し指が、イクルの腎臓の位置を捕らえていた
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