ふたりのルール

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最前列から最後列に。あたしは机を移動させる。あー、ホント教壇遠いや。あたしの前に並んだ幾つもの机を見て、なんか落ち込む。あたしとけいちゃんの障害そのものみたい。 でも、前列は七海だった。 「あ、やったあ」 その偶然は素直に声が弾んだ。そして更に。 「俺も、よろしく」 斜め前から掛けられた声。 「さ、酒井くん…っ?」 偶然の一致? 運命のイタズラ? 七海の隣の席には酒井くんが座ってた。
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