第3章 秘密の重み

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あたしの動揺っぷりがおかしいのか、けいちゃんはプッと吹き出す。 「千帆、面白~い。見てて飽きないね」 「誰かにみ、見つかったらどーすんのっ」 「んー、平気だろ。表の看板、閉館中にしておいたし。それでもわざわざ中窺うような本好きはこのガッコにはいなそう」 ここまでのけいちゃんの大胆不敵な行動に納得。…抜かりない。ってか、けいちゃん、それ、職権乱用…? 「これで仲直り。じゃな、千帆。また夜メールするよ」 一方的に宣言して、あたしの頭をポンと叩くと、けいちゃんは行っちゃおうとする。 「ま、待って」 あたしとけいちゃんしかいないなら、直接話したいことがもうひとつあった。 「ん?」 「けいちゃんとのこと…七海に言ってもいい?」 友達にまで、嘘をつかなきゃいけないのが切なすぎる。 七海が、うちのクラスの木塚七海だということに、けいちゃんは10秒くらい考えて、思い当たったらしい。 「あいつかあ。言わなくても、そのうちバレそうだな」 けいちゃん、自分のクラスの生徒、よく見てるなあ。七海の鋭いとこも、しっかり見抜いてる。 「誰にも話せないんじゃ、しんどい時もあるよな、そりゃ。千帆が言いたくて、彼女を信頼してるなら、いいよ。」 「…ありがと、けいちゃん」 早速次の日、帰り道の公園で七海に話したら、七海は唖然となってた。
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