第4章 修学旅行とバースデー

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雨は小止みになってきていたけれど、さっきまでの集中豪雨のせいで、階段に雨水が流れ落ちてくる。滑って歩きにくい石段を、足早に駆けると、雨雲に覆われて暗い空の下で、ずぶ濡れになってるのに、石段に這いつくばって、何かを探す千帆の姿があった。 「やっと見つけた」 下しか見てない千帆の真ん前に立って、上から声を掛けると、千帆はゆっくりと顔を上げた。
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