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考えておいて――と、けいちゃんはあたしに言う。何処がいいかな。遊園地。海、プール。あたしの中はわくわくした妄想でいっぱいになる。
「千帆、ゲンキン」
途端に上機嫌になったあたしを、けいちゃんがからかった。自分でもそう思うけど。
「だって、滅多にないし」
「だよな。我慢させてばっかりだもんな」
くしゃっと頭を撫でてから、けいちゃんは「また連絡する」と帰って行っちゃう。夕闇に小さくなってく後ろ姿をじいっと見送ってから、あたしはみんなのとこに戻った。
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