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「じゃあ行きますね。ありがとうございました」
そうしてしばらく笑った後、感謝の言葉を伝えた私は、運転手さんを目に焼き付けながら手を振った。
棒立ちの運転手さんも慣れない動作で振り返してくる。
その動作がまた可笑しくて、私は一人で笑いながら前を向いた。
さぁ、行こう。
夜の街。しかし周りには明るい光がたくさんある。
同じように私の心の中にも電灯が立った。
これからはどんなに暗い時でも、この電灯が私の足元を明るく照らしてくれるだろう。
これからも生きていれば辛くなることがきっとあると思う。けれど幸せなこともきっとある。良い出会いもきっとある。きっと誰かが助けてくれる。
だから私は長く生きたいと思う。
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