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いつの間にあんなにお母さんと仲良くなってるの? あれは相当、あたしの知らないとこで、電話とかメールのやりとりしてそう。そもそもけいちゃんが、うちの親の結婚イヤーを知ってるはずがないんだ。
「けいちゃん、もうあたしに隠してることないよね?」
あたしは牽制のつもりで言ったのに。
「あるよ」
けいちゃんは、いつも以上の甘ったるいスマイルで言い切った。
隠し事をこうも堂々と「ある」って言われたのは初めて。
「な、何?」
あたしが詰め寄ろうとしたところに、今度はお父さんが帰ってくる。お父さんの帰宅時刻もいつもより早い。
この間のお父さんのしかめ面を思いだして、あたしは焦る。でも、「こんばんは」って挨拶したけいちゃんに、お父さんも「いらっしゃい」なんて穏やかに返す。友好的な雰囲気は、この間の爆弾低気圧から一気に小春日和が訪れたみたい。
「お父さん、けいちゃん来てていいの?」
「いいって当たり前だろう…お前の婚約者なんだから」
お父さんが落とした爆弾に、あたしのパニックは最高潮に達した。
え~~~~~~~~~~!?
今年ラスト、そして最大のサプライズだった。
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