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「いいから食ってやれよ
捨てるわけにもいかねぇし」
「当たり前だろ!」
しょうがないからかじりついた。
はは、僕もいろんな冷飯
食べてきたけど
ひときわ不味い。
「旨いかよ」
「うん死ぬほど」
兄さが手を叩いて笑ってる。
なんか腹立つな。
「兄さは変わり者だよ」
「ああ?なにが」
「僕みたいの
引き取っちゃうしさあ」
「そりゃおめぇ、
妹が可愛がってた
ガキみてぇだし……」
兄さが少し
気まずそうに口を抑える。
やめなよ似合わないから。
「あのさぁ。
聞かれなかったから
言わなかったけど、
ぼく紗和さんとは何もないよ」
エッ、という顔がこちらを見る。
まあそうだよね。
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