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「ヒッ!!……な、なんて、はは、
試合の道具を愛する人が
それで人殺しなんて
できるわけな……インド!!」
ヒュッと一閃させた切っ先で
和助の着物だけを
袈裟懸けに裂いた。
後でキレイに縫合できるよう、
スパッと切れ味良くなあ。
「うっ……、きっっ、
今日はかか帰るけど、
明日また来るからねッ」
「ふん、おとといきやがれ」
「一昨日はきたでしょ!」
そういう意味じゃねぇよバカ。
はー、やっと今日も
帰っていったか。
疲れた……
仕事をしている方がずっと楽だ。
あいつとの会話は
体力をゴッソリ持っていかれる。
こきこきと肩を鳴らして
母屋に上がる。
……ああババ臭い。
もう二十歳だが
まだ二十歳だというに。
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