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滝のような髪……
朱鷺色のリボン
金朱色のリボン
一斤染めのリボン……
滝のような髪。
……こんなもの、
なまじあるから苦しいのだ。
だったらなくしてしまえ。
そうすればもう二度と
誰も私に
リボンなんて贈らない。
髪を一房もちあげて、
真剣の刃を当てる。
思いきり柄を引けば
ブツ、と音をたてて
髪が切れた。
もう一房もちあげて刃を当てる。
柄を引こうと力を込める。
「……何やってるの!」
え?
と思った時には
真剣の柄に
象牙色の手が触れていた。
ふいをつかれて剣を奪われる。
奪った相手の顔を見て
私は呆然と立ちつくす。
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