第1章

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「ちょっと…測ってみるわね。」 測ってもらってる間にも容赦なく陣痛が襲う。 泣いてる私を見て 旦那はそんなにも痛いのか・・・と言わんばかりに 涙も拭わずに 私の腰を懸命に懸命にさすってくれた。 ほら、私には母がいなくても こんなにも私を想ってくれる旦那がいるじゃない。 決して本人には 調子に乗るから言わないけれど この人と結婚して良かった。 痛いのに、 頭ではあれこれと考えてしまうから不思議だ。 これも女の体の神秘だろうか。 「9.5だわ!でも、もういきみたい??」 「はい!もう我慢出来ない!いきんでいいの?!ここでいきんでいい?!」 敬語を使うのを忘れたことがない私が、敬語を使う余裕をなくしていた。 「待って! 急いで分娩台に行くわよ!このベッドのまま移動するから!」
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