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「ちょっと…測ってみるわね。」
測ってもらってる間にも容赦なく陣痛が襲う。
泣いてる私を見て
旦那はそんなにも痛いのか・・・と言わんばかりに
涙も拭わずに
私の腰を懸命に懸命にさすってくれた。
ほら、私には母がいなくても
こんなにも私を想ってくれる旦那がいるじゃない。
決して本人には
調子に乗るから言わないけれど
この人と結婚して良かった。
痛いのに、
頭ではあれこれと考えてしまうから不思議だ。
これも女の体の神秘だろうか。
「9.5だわ!でも、もういきみたい??」
「はい!もう我慢出来ない!いきんでいいの?!ここでいきんでいい?!」
敬語を使うのを忘れたことがない私が、敬語を使う余裕をなくしていた。
「待って!
急いで分娩台に行くわよ!このベッドのまま移動するから!」
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