安眠(年下の男の子)

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「ねーねーっ…あのね……寝れない。…さっきから寝ようと思ってるんだけど…寝れないんだ~…」   (上目遣いで甘える) 「明日、サッカーの試合あるから早く眠らなきゃなんだけど…なんか寝れないんだよね。どーしよ?」   (目を瞑って横になったら?と言われる) 「横になって目を閉じて…って、さっき試したよ~。ちゃんと目を閉じて、横になって…ひつじ68匹まで数えたけど…飽きた。ひつじ数えたら眠れるって…あれ嘘だろ?余計眠れなくなった…」   (本当にひつじ数えて眠る人居ると思わなかった。と言われる) 「…えっ?マジか…ひつじ数えて寝ようとするやつ居ないのか……んじゃぁ、さぁ~…皆どうやって寝てんの?…眠れないけど、眠らなきゃいけない時って」   (そんなの暗くして、布団入って、目瞑って寝る。と言われる) 「だぁかぁら~…暗くして布団入って目瞑ったけど眠れないから困ってるんじゃん?聞いてた~?」   (じゃあ、安心する事したら?と言われる) 「安心すること?安心する事ってなんだ?」   (なんか、心落ち着くこと?と言われる) 「心落ち着くこと?…う~ん…じゃあ、横になるから頭撫でて欲しいなぁ…いい?」   (甘えん坊だな。と言われる) 「そうだよ?甘えてるんだよ?…ダメ?」   (どうしようかな?と言われる。) 「なんで?良いじゃんちょっと頭撫でるくらい。減るもんじゃないしっねっ?」   (仕方ないなぁ~。と言われる。) 「ヘヘッ。…あ、…ねーねー」   (何?と言われる。) 「今日はさ、僕が撫でてもらってるけど…君が眠れない時は僕が君を撫でてあげるからね」   (はいはい。その時はよろしくね。と言われる) 「…頭撫でて貰うのって気持ち良いよね~髪の毛を優しく鋤く(すく)みたいにふわふわ撫でられるの…なんだか落ち着く」   (そうなの?と言われる) 「うん。そうだよ?…なんか…こう…優しさで溢れてるって言うか…髪の毛に触れられてるのって気持ちいいんだよね」   (それなら良かった。と言われる) 「(優しく笑う)…君の手が優しいんだな。あんなに緊張してたのが嘘みたいに溶けていく…」   (緊張してたの?と言われる) 「うん。…なんか知らないうちに緊張してたみたいだ。君に触れられてなんだか心が和んでいくのがわかる」   (本当に?と言われる) 「うん。本当だょ」   (少し照れてる)
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