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「岩下と、友達なったんやって?」
「えっ」
突然岩下ルミの名前が出て、動揺してしまった。
友達になった? 私が? そんなの初耳だ。
ライバルだと宣言はされたけれど……。
「なんか、睦月のこと『見直した!』とか言ってたで。何話したん?」
「え、えっと……」
どう答えていいものかわからず、私は言葉に詰まってしまう。
こんな会話、したことあったっけ?
必死に記憶を掘り起こすけれど、心当たりはない。
岩下ルミとのやりとりを思い起こしても、光輝に話していいところは見つからなかった。
「えーっと、あのー……言いたいこと、言っただけだよ」
「言いたいこと? 何?」
「そ、それは秘密! 女子だけの話だから!」
「ふうん……」
納得しているようないないような。
複雑な表情を見せる光輝だけれど、これ以上は言えない。
光輝を取り合ってやりあったんだ、なんて言えるわけがなかった。
そういえば、岩下ルミの告白はどうなったんだろう?
光輝はいったい何て返事したんだろう……?
ちらり、彼の方をうかがうと、ばっちり目が合ってびっくりした。
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