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私がじっと光輝を見つめているからか、彼も私から目をそらさなかった。
変化を確かめようとしているのかもしれない。
太陽が光輝の輪郭を照らして、オレンジ色を帯びているその顔も。
短く整えられた黒髪も、少し窮屈そうにも見える詰襟からのぞく首もとも。
光輝を形作るすべてが奇跡みたいに思えて、泣きそうになる。
「……睦月?」
瞳が潤んだことを悟られたのか、彼の眉が少しだけ歪んだ。
私は鼻をすすって、笑って見せた。
「……へへ、なんでもないよ、大丈夫」
「睦月の大丈夫は大丈夫やないからな」
「信用ないなあ」
冗談まじりのやりとりが心地いい。
こうしてずっとそばにいたい。全部やり直したいよ。
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