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真剣な表情で、光輝は私の手をぎゅっと握った。
「なあ睦月」
「ん?」
「俺、睦月のことが好きや」
「へっ……!?」
突然、何を。
驚きのあまり、反応が遅れる。
でもこの感じは、きっと。
「知ってるよ、私も好きだし」
さらっと口にしたけれど、心臓はバクバク音を立てている。
よく知ってるんだから、光輝が私のこと大事にしてくれてるのは。
「あ、言うとくけど、友達としてじゃなくて、彼女になってほしいって意味の方な」
「……え? それって……告白……?」
「うん。睦月、俺と付き合ってください」
とっておきの笑顔で、光輝が私を見つめている。
言われていることの意味はわかる。でも。
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