第1章

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「それが、詳しい理由が全然わからないんだよね。 どうにも、この国は出来た当初こそ賑わっていたが、長くは続かなかったらしくて。 この国を立ち上げる時自体に、既に色々無茶をしていたらしい。  どんな物事にも言える事だけど、無理をする時って言うのは必ず期限を決めておかなくちゃいけなくてね、戦争でも政略でも。 終わりの無い無理をするって言うのは、もうその言葉だけで無茶苦茶な感じがしないかい?」 「言葉で地獄って表せるものなんですねえ」 少年はそう言いながらも次の干し芋に手を伸ばす。 と、それを遮るかの様に袋に青年の手が被さり、袋の入り口を塞いだ。
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