第1章 太陽の少女

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戦国時代。 誰もが天下を求め命を燃やし、命を散らせた群雄割拠の乱世の時代。 そんな時から遥かに流れて平成。 日本のとある発展した都市で、戦(いくさ)に変わる一つの闘いによって新たな乱世が繰り広げられていた。 場所は商店街ど真ん中。 【452位 グラップラーズ 256780p】 【453位 ビーストナイト連合256750p】 バーチャル映像による電工掲示板に写し出された順位。 そして、その下ではカードに描かれた戦士やドラゴンなどの描かれた『ユニット』を駆使し、時に『呪文』で援護し罠に相手を妨害する今流行りのカードゲームを『ソウルソーサラー』と呼んだ。 腕にはバーチャル映像の言うカードに描かれた映像を写し出す機器、『ソーサラーリング』を腕に嵌めプレイする。 西側には燃える炎をイメージしたユニフォームを纏い、東には馬の首を模した被り物を被る一同。 「さぁ、グラップラーズ。優勢! ビーストナイト連合のターン、どう立ち向かう!?」 この一戦を一目見ようと商店街に集まるギャラリーに、電波放送で中継される実況のアナウンスが商店街に響く。 (グラップラーズ LP200) (場: カンガルーチャンピオン 攻撃力2600) 場にはモンスターがソリッドビジョンによって映し出されている。ボクシンググローブを嵌めたカンガルーのユニットが写し出されている。 「俺のターン、ドロー!」 (ビーストナイト連合 LP100) 「俺はMPを60消費してケンタウロスジェネラル・ヴァリスを召喚!」 (ケンタウロスジェネラル・ヴァリス 攻撃力2300) 「うおおおおおおおっ!」 対戦者の後ろにいる馬の被り物をした一同も一緒になって歓声をあげた。 「出たあああっ! ビーストナイト連合の切り札にして象徴! しかし、カンガルーチャンピオンの攻撃力 2600には及ばない!」 「勝負はここからだ! 俺は手札からバイバインド発動! 俺のライフが少ない時、対象モンスター攻撃力を500アップする!」 (ケンタウロスジェネラル・ヴァリス 攻撃力2300→2800)
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