第1章 太陽の少女

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ビーストナイトジェネラルが効果によって攻撃力だけでなく周囲に影を作り、辺りの店よりも大きく強くなっていく。 「なにぃ!?」 「行け! ジェネラル! 大地の旋風! ガイアスパイラルシュート!」 巨大な戦槍がカンガルーチャンピオンを突き刺し一閃する。 「なんだとおおおお!」 (グラップラーズ LP0) 「決まったあっ! 見事な大逆転勝利!」 悔しさのあまりグラップラーズのメンバーは仰向けになって倒れ、辺りが一斉に歓喜の声と惜しみない拍手に包まれる。 「さぁ、これにより負けたグラップラーズの賭けたポイントがガイアナイト連合に移ります」 【452位 グラップラーズ 256000p-1000p】 【453位 ガイアナイト連合256500p+1000p】 【452位 ガイアナイト連合 257500p Rank up!】 【453位 グラップラーズ 255000p Rank down】 こうして、双方の勝者と敗者とでポイントの変動が起こり順位が入れ替わった。 これこそ闘いの醍醐味。 チームで集めたポイントを互いに懸けあいファイトによって奪い合う。より上位へ上位ランクへと高めあっていく。 相手を倒し、頂点を天下を目指し戦う。 「ぐっ……負けはしたがいいデュエルだった」 「俺こそ、またやろう」 堅く握手を交わす二人を称えてもう一度大きな拍手を起こす。 「二人とも素晴らしいファイトでした」 そんなギャラリーたちを割って出てきた黒いロングコートの若い男が拍手を送りながら出てくると人々はまたざわめく。 「あれは……榛葉 蓮司(さいば れんじ)会長」 「世界中に支部を持つ榛葉コーポレーションの会長で、ソウルソーサラー及びソーサラーリング開発の第一人者」 ソウルソーサラーに熱中する彼らから言ってみれば創造主、神に等しい男。 他にも500年先を行ってるかのような画期的発明により、世界へ多大な貢献をもたらしている平成のエジソンとも言うべき人物。 「さぁ、皆さんも彼らに負けないすばらしいデュエルを期待しております」 「わあああああああっ!」 そんな榛葉の一声がファイターたちの熱を更に高めるのであった。 これは、今熱狂的人気を誇るカードゲーム 『ソウルソーサラーズ』 そこに情熱燃やす熱き血潮を燃やすファイトチームがあった。
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