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へんなところで日記がとぎれてしまった。
まあ、しょうがない。
18年越しの念願も叶い、かなりリフレッシュできた気がする。
生まれ変わったような気さえする。大袈裟な言い方かもしれないが、他に例えようもない。
どうしてもなにか土産がほしくて、砂浜の砂を一握り、ポケットにつめて持ち帰ってきた。これぐらいの量であれば、あの妖精達だってゆるしてくれるだろう。
一見すると、塩や砂糖と見間違うほどの白さだ。いや、塩や砂糖よりも、もっと白い、きもちわるいぐらいの白さ。
硝子質のかがやきがないから、白砂ともちがう。白銀の雪じゃなく、白銀の砂とでもいったところか。でも、まったく光らない、ひたすら白だ。
小瓶に詰め、日付をいれ、本棚のてっぺんに飾っておくことにする。
また一つ、物が増えた。
さて、そろそろ眠ろう。あしたから現実にもどろう。
べつに夢見てきたわけじゃないけど。
あすもはやおきだ。
いま、それだけがたしかなこと。
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