苦悩と『たぬきのこ』

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可愛く大人しくて、皆の悩みを聞いてあげる仏様のようなキャラクターを作るはずが、好き勝手に走り回り、自分勝手な判断を押し付けてくる狂暴たぬきのこが誕生したのです。 名前はタヌキから取って『キヌタ』にしました。 そしてその狂暴たぬきのこを止めるために、ちょっとクールで優しく、いつもキヌタを慕う幼馴染みのたぬきのこを作り、キノコから『コノキ』と名付けたのです。 あれだけ悩んでいた小説もスムーズに書けるようになりました。 脳内でキヌタ達が走り回り、飛び蹴りをしたり殴ったり、鍋をつついたりするイメージが浮かび、それをただ文章に直して行くような感覚は、私にとって『楽しく書くこと』につながりました。 『悩むな!楽しみたいから小説書いてるんだろ?だったら俺の勇姿を書け!たぬきのこアピールを忘れるな!!』 そう言われているような気がして、私はシリーズ化して、続編を書き続けています。
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