1人が本棚に入れています
本棚に追加
こうしてようやく出会った『たぬきのこ』ですが、〆切は目前&話を作れないという事実が残っていたのです。
確かに先程、イメージしたものを書けば良いと言いました。
ですが、そのまま書いてしまっては、ただの暴走たぬきのこになり、結末に行き着くことができません。
それほどまでにキヌタ達は、次々と楽しいイメージを浮かべさせてくれていたのです。
その時、ふと『ファンタジーなら、たぬきのこの武器は何だろうか?』と思いました。
ファンタジーを書く上で、魔法か武器は必要ではないかと。
ファンタジー=RPGとしか考えられなかったので、キヌタ達に似合う武器を考え始めました。
キヌタは格闘家のイメージがあったので、グローブに……するつもりでした。
だからこそキヌタが本文中に『黄金のグローブ』を欲しがっているシーンが出てくる訳です。
しかし、その後で『真面目なファンタジーは逆立ちしても書けない。もしキヌタを格闘家にしたら、楽しく書くことを忘れ、技や動きを考えることでまたストレスになるかも知れない』と考え直し、キヌタを面白く書くために、ピコピコハンマーを持たせました。
ピコピコハンマーならば叩くシーンも書きやすく、技名も面白く付けて、戦闘の動きを極力減らせると考えたのです。
最初のコメントを投稿しよう!