第1章

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      ピキッ 『何の音?』  ピキッ ビキッ 『何?』 冷たいものに包まれ、 何ともいえない心地よさ 目はまだ、開けていないのに 暗闇に小さな何本もの光の柱 バリン ガッシャン はっ・・・うっ 痛む頭で、今までの出来事を 徐々に思い出していく 俺は・・・? ハジメ? イヤ違う 違う! 頭を振り乱し、痛む頭を振り乱し 思い出そうとするが・・・ 「無理に思い出さなくていいよ  君は、これから考える時間は  いくらでもあるからね、  まだ、お休み・・・」  抱きかかえられ、頭を撫でられると  安心感に眠りについた 『なんて、幸せなんだ・・・』      寝ているのに微笑む  抱き寄せられ    牙を首筋に入れられた
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