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うっすらと目を開ける
「ここは?」
うっすらと、扉の隙間から光が射している
立ち上がろうと、起きあがり
ヨロヨロ歩く
ドアを開くと
「起きたよ~」
子供が主人らしき人に話をしている
「おはよう、よく眠れたかな」
「はい、気持ちよく眠れました
あなたはいったいだれですか?
ここは、どこなんですか?」
部屋に響き渡る声
「ここは、安全だよ、安心していい
危ないことはもうないから落ち着いて
まずは、そこの椅子に座って。
自己紹介だったね、
私は、音無 響(おとなし ひびき)」
「僕は、篠宮 悠久(しのみや ゆうき)」
「君の名前は?思い出せたかな?」
「俺 の な ま え」
「・・・」
「ハジメ?
違う、俺は俺は
あー!!
痛い、痛い!助けて!
関係ないのに、何で?
だれか 助けてー!!」
「ゆっくりと息をして」
「はっはっはっ」
過呼吸になった
冷たい両手が頬を包み込み
気持ちよく力が抜け、
息が出来るようになる
「はぁ はぁ」
「俺は・・・」
「俺の名前は・・・
寺田 仁」
「ジン君、君はある組織に捕まって
薬の実験の為、薬漬けにされていた
覚えているかい?」
「はい、
さっき、思い出しました」
ジンの体は震えていた
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