第1章

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      うっすらと目を開ける 「ここは?」  うっすらと、扉の隙間から光が射している  立ち上がろうと、起きあがり    ヨロヨロ歩く  ドアを開くと   「起きたよ~」  子供が主人らしき人に話をしている 「おはよう、よく眠れたかな」 「はい、気持ちよく眠れました  あなたはいったいだれですか?  ここは、どこなんですか?」  部屋に響き渡る声 「ここは、安全だよ、安心していい  危ないことはもうないから落ち着いて  まずは、そこの椅子に座って。  自己紹介だったね、  私は、音無 響(おとなし ひびき)」 「僕は、篠宮 悠久(しのみや ゆうき)」 「君の名前は?思い出せたかな?」 「俺 の な ま え」 「・・・」 「ハジメ?  違う、俺は俺は  あー!!  痛い、痛い!助けて!  関係ないのに、何で?  だれか 助けてー!!」 「ゆっくりと息をして」   「はっはっはっ」 過呼吸になった 冷たい両手が頬を包み込み 気持ちよく力が抜け、 息が出来るようになる 「はぁ はぁ」   「俺は・・・」 「俺の名前は・・・  寺田 仁」 「ジン君、君はある組織に捕まって  薬の実験の為、薬漬けにされていた  覚えているかい?」 「はい、  さっき、思い出しました」  ジンの体は震えていた  
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