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眩いほどの光の洪水と歓声の渦。
踏み出すのに少しだけ躊躇していると「一緒に出るか?」とこれから先を共に歩んでいくと決めた彼が隣に立つ。
「ブーイングの嵐よ?」
「お前の隣に居られるなら安いもんだ」
プライベートで側に居てくれるだけで十分だと笑い舞台へと踏み出した。
――――――――――――――――――
結婚宣言してから初めての公の場。
彼女の後ろ姿が不安そうに見えたので着いていってやろうかと尋ねたら断られた。
「プライベートで側に居てくれるなら、仕事でエスコートは必要ないわ」
虚勢を張るので「いじめられたら助けに出てやるよ」と笑って返し、ステージへ送り出した。
◇◇◇ ◇◇◇
Twitterのお題の「あゆみ」として出した話。
歩み寄るとか共に歩くは他の方たちも書かれるだろうと思って、わざとずらした話。
仕事とプライベートは区別してそうなので、ステージにはどんな理由があろうともアルトはあげなそうなのであんな風に・笑
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