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エネルギータンクが満たされたおれは、決まって次の刺客に襲われる。
「ふぁーーっ……」
初っ端、どでかい欠伸をさせられた。
直後、頭の中に霞がかかっていく。イシケンの声や黒板に当たるチョークの音が段々遠退いていく。
逆にハッキリ聞こえてきたのは、第二の刺客の声。
『さぁさ、おねむの時間ですよぉー。よい子はねんね。ねんころりーん♪』
重力に従いどんどん下降していくマブタ。闇に侵食されていく視界。
結局おれは素直に降伏し、机に突っ伏した。
もう一人の勝てない相手、“眠気”。こいつに捕まれば最後、おれに残された道は、寝落ちしか、な、い………………
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