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入り口の扉を開け中に入ると、中は思いのほか静かでガラリとしていた。ふと奥のカウンターに目がいった。なぜなら、一人の綺麗な女性がカウンターに腰を掛けて憂いの表情をしていたからだ。私が側までいくと、女性は私に気付き途端に表情が笑顔に変わった。
「あらあなた見ない顔ね?…初心者?」
その言葉に頷くと、女性はまじまじと私を見てこう言った。
「はい、これがギルドの登録用紙よ。ここで登録する事で色んなクエストを受けられるわ。」
「クエスト?」
私は聞き慣れない「クエスト」という単語を聞き返すと、女性は優しく微笑みこう答えてくれた。
「街の人々や国からの仕事の事で、クリアすると報酬が貰えるのよ。冒険者はこの報酬で食事をしたり装備を整えたり、まぁ、他の仕事で言うところのお給料みたいなものね。…他の仕事と違ってクエストはモンスター退治とかもあるから怖かったらやめてもいいのよ?」
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