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いつもの帰り道。
ふと、小屋のようなモノが目に入る。
いつもなら気にもとめない様なボロ屋だが、その日だけは気になったのだ。
小屋へ近くと、中から声が聞こえて来た。
『子供が来たようだ』
『かわいい女の子が来たようね』
『この子はどんなモノを望むかねぇ』
『あの子はどんなモノをくれるかな。』
男の人のような声だった。
女の人のような声だった。
老婆のような、少年のような声だった。
『こっちへ来い』
『こっちへおいで』
『扉を開けて入っておいで』
『怖がらないで入っておいでよ。』
そんな事言われても、こんな不気味な小屋に入ろうとは思わない。
『ほら、入って来なさい』
『入っておいで』
『怖がる必要はないんだよ?』
『さぁ入っておいで
君のいらないモノを僕におくれよ。』
「私のいらないモノ?」
『そうだ、お前のいらないモノだ」
『あなたのいらないモノを私に頂戴』
『タダで、とは言わないよ?』
『変わりに、君の欲しいモノをあげるよ?』
この話、今日友達が言ってたのと同じだ!
メアリーは小屋の主へ質問する。
「本当に、いらない物を持ってきたら欲しいモノと交換してくれるんですか??」
興奮する気持ちを抑えもせずに、小屋に向かって聞く。
『あぁ、本当だ』
『本当よ』
『いらないモノを持っておいで』
『いらないモノと欲しいモノを取り替えっこしよう。』
メアリーは小屋の
「待ってて、お家から持ってくるから!」
メアリーは家まで走った。
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