別人

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別人

「ふー、さっぱりした! きょうもきらきらつやつやはだになった!」 「ふー、しばらくひるねでもするか。」 【カランカランカラン】 『!』 「何?何の音?」 「ひー!さむい!何?ひょう?あられ?」 冷たく凍ったかたまりが 上からどんどん落ちてくる! 「きゃー!だれか、誰か助けて!」 気を失いそう。 ああ、目眩がする。 【バッシャン】 気が遠くなる・・・・・・ 「わたし、どうかしてしまったみたい 今度は急激に熱い陽射しが降り注いでる。 これは夢?幻?」 「もうだめ、耐えられそうにない。」 やっとのおもいで部屋から這い出た。 【おっと、あぶないとこだった!危うく割らすとこだったわ!】 熱くなった私を優しく見つめるキレイな人。 助けてくれてありがとう。 でも、もう人違いはしないで。 私は別人! 私は意外と弱いのよ。 おいしいものはうれしいけれど、 あの箱の中には入れないで! 【注意  耐熱温度は120度までです。 電子レンジに使用しないで下さい。 破損の恐れがあります。】
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