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《十河 優佑の日常》
午前六時:起床
鬼十河の朝は早い…………わけではないが、かなり特殊である。
まず幼なじみが起こしに来る。
ジャラジャラジャラジャラッ
「………………………ん?」
十河が目を開けるとそこには迫ってくる金ダライ
「…………!?」
ドタッ ポフッ
そこまで理解した十河は寝起きとは思えない程の速さで床に転がり落ちる十河、その瞬間十河のいた場所に落ちる金ダライ
十河は思った。ああ、またか、と。
「おはよう、優佑」
「…………おはよう、計」
幼なじみである計に少々手荒に、毎回違う方法で起こされる。これが十河優佑の一日の始まりである」
午前七時半:登校
少し前ならば奇襲を仕掛けられたりしていたが、今は肉体言語でお話し合いをした結果、襲うような輩は居なくなっており、計と会話をしながらゆっくりと登校することが可能になっている。
「ん~……さすが優佑だね~。あんなにいたヤンチャ達が1ヶ月で居なくなるんだもん」
「チッ、あいつらがつっかかって来たからやったまでだ………まあ他の奴ら(同級生達)からも話しかけられなくなったのは確かに良かったが」
まあ畏怖の対象である十河の周りには襲うヤツどころか学生が1人も近づかなくなったが………他人に毛ほどの興味もない十河にとっては好都合であった
その後授業を受け、計と昼を食べ、部活に行き、そして帰る。何もない平和な日常。
こんな平和な日常がこれからも続くと、少なくとも十河は思っていた。
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