青藍の狂華

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『俺が次を作れば、あれは次へ継承されることになる。  また戦い続けなければいけなくなる。  だから俺は、俺の代で秋篠家を終わりにすることにした』  城主が秋篠の国を攻めた時、城主は青藍を城の奥深くに眠らせ、抵抗しようとしなかった。  青藍を使って戦い続けてきた秋篠は、疲弊していた。  男は、無抵抗のまま城主に降った方が国のためになると、理解していたのだ。  だから男は、兵や民に無駄な抵抗をしないように命じ、懐に愛した女の形見だけを携えて城主からの使者に従った。  従えば、戦の片をつけるために処刑されなければならないと知りながも。 『国も民も、お前に治められた方が生きやすいだろう。  だから、お前に全てくれてやる。  その代わりに、俺の最後の我が儘をお前が叶えてくれないか』  もしくはそれは全て、この身勝手な取引を成立させるための仕掛けだったのか。 『あれを、殺してやってくれないか』
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